不忍池と蓮
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咲き誇る蓮たちを
フォトジェニックな場所から眺望する
蓮に囲まれ、賑やかな露店が並び、線香が薫る不忍池・辯天堂(べんてんどう)。江戸の鬼門を守護するため天海僧正によって築かれた陣形の一角を占めます。天海僧正は不忍池を琵琶湖に見立て、池の中に竹生島を模した小島を築かせたのがこの辯天堂で、竹生島宝厳寺の弁才天を勧請するまでの凝りようです。七福神巡りの最古である谷中七福神の弁才天さまがいらっしゃり、御本尊は一年に一度、巳成金大祭の時にご開帳されます。この時期にだけ授与される福財布とお守りの小判は黄金色がとても鮮やかで金運のご利益が大いに期待できます。辯天堂の周辺には、めがねの碑やふぐ供養碑など、日々お世話になっている物や鳥獣に感謝を込めるユニークな石碑が多数あります。
旧蓮見茶屋から一望する不忍池は壮観です。不忍池の記憶に思いを馳せて見るのも一興かもしれません。文明開化時には競馬が開催され、日清戦争の戦勝記念時には軍艦の模型が並べられ花火で敵艦の撃沈が再現されました。戦時中の食糧難で池を埋め立てて田畑が耕された歴史はあまり知られていません。
めがね之碑
ふぐ供養碑