東京国立博物館で「漆学」を学び、東京藝術大学で「私の漆作品」を創作するワークショップです。さらに、上野の杜の名店・伊豆榮梅川亭で一流の漆器を使って江戸前を食すというおもてなしのひと時も。漆づくしの特別な一日を、森羅万象のアートの杜で堪能してください!?

はるか天平の時代から仏像制作などに用いられていた乾漆技法。

今この技法が現代のテクノロジーと融合し様々な構造体を生み出す可能性ある技法として、さまざまな分野から注目を集めています。 今回の「手仕事ワークショップ」は、この技法を実際に体験し参加者オリジナルの作品を創作し持ち帰っていただきます。 一般の方々に向けては日本でも初めての試みです。当日は建築構造学の第一人者で世界的に活躍中の東京藝術大学美術学部教授が直接ナビゲートいたします。 さらに東京国立博物館の著名研究員による「漆学講座」とこの日のために用意された名品の展示鑑賞ツアーも行います。

漆の奥深い世界を堪能しつつ、漆の新しい可能性を発見していただきます。

今回のワークショップの3大ポイント

1 東京藝術大学教授やアーチストから直接指導を受けることができます。
2 専門家以外は難しいと言われている「漆の手仕事」を体験できます。
3 ワークショップで創作した「私だけの作品」をお持ち帰りいただきます。

 

本ワークショップでは、伝統的な漆器の創作技法ではなく、建築の構造研究から生まれた新しい技法と現代のテクノロジーを活用して漆作品を創作していただきます。
漆を使った作品づくりが未経験な皆さまにも、「漆」を見て聴いて知っていただき、さらに、漆作品の創作体験を楽しんでいただける内容となっています。

開催概要

日時 2023年1月24日(火)9:30-17:30
※朝9時20分に東京国立博物館に集合。集合場所の詳細はお申し込みいただいた方に個別にお知らせします。
名称 ここでしか体験できない特別な創作メソッドによる漆アートづくりの体験
講師 東京藝術大学美術学部建築学科・金田充弘教授
定員 10名
会場 東京藝術大学、東京国立博物館
主催 上野文化の杜新構想実行委員会
参加資格 高校生以上であればどなたでも参加可能
参加費 60,000円/人
会費には以下の特典が含まれます。
※ご自分で創作した乾漆の作品の持ち帰り
※上野公園内の老舗料亭・伊豆榮の特別な昼食のおもてなし
※上野公園内の常設展示等がある4館の入館・入園チケットプレゼント(東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、上野動物園)
申込方法 Peatixによる事前決済
お問い合わせ info[at]ueno-bunka.jp

(上野文化の杜事務局)

[注意事項]

  • 服装など:公園内を徒歩で移動するため、防寒対策、はきなれた靴をご用意下さい。園内に荷物をお預かりするところはなく、各自持ち歩いていただくことになりますので、できるだけ重い荷物を持たないようにご参加ください。
  • 持ち物:ワークショップでは漆を扱い作業しますので、汚れる可能性があります。できればエプロン等をお持ちください
  • 注意事項:本漆を使用するためビニール手袋をつけて作業しますが、漆かぶれを興す可能性があります。あらかじめご了承の上お申し込みください。
  • 感染症対策:新型コロナウィルス感染対策のため、検温、手指消毒、マスクの着用にご協力をお願いいたします。
  • 車椅子対応:必要とされる方はイベントお申し込み時にお知らせください。
  • アレルギー対応:昼食の際に、食べ物アレルギー対応いたしますので、必要な方はイベントお申し込み時にお知らせください。
  • キャンセルについて:お申し込み後のキャンセルは不可となります。
  • 中止の可能性(払い戻し):新型コロナウイルス感染拡大状況や、天候不順によってやむなくイベントを中止する場合があります。あらかじめご了承ください。

プログラムの流れ

9:30-10:30

東京国立博物館にて、漆と漆文化講座

  • 東京国立博物館研究員による漆学講座
    漆と漆文化に関わる全体像を俯瞰、名品を探訪して漆の魅力を解説
  • 漆を主題にした名品の館内鑑賞ガイド
10:45-12:00

東京藝術大学での漆作品創作ワークショップ第一弾スターㇳ

  • レクチャー
    乾漆創作の新たな技法のレビューとその未来、他
  • デザイン作成
    • あらかじめご用意したいくつかのデザインパターンから選択
    • 文様の配置パターンなど乾漆作品のエディトリアルデザイン制作
      ※参加者のオリジナルデザインも受付を検討中(図案は制約があります)
12:15-13:15

伊豆榮梅川亭にて「漆尽くしのおもてなし昼食」

13:15-14:15

上野の杜の芸術散策

  • 再び東京国立博物館に入館して名品の鑑賞など自由行動
14:30-17:00

東京藝術大学にて漆作品創作ワークショップ第二弾スタート

  • 乾漆作業の手仕事体験
    漆のりの作成、漆の乾漆シートへの塗布などの手仕事体験
  • レクチャー
    沈金作業について
  • “沈金作業” の手仕事体験

※このワークショップの「時間割」は、皆さまによりご満足いただけるよう実施の順番を変更することがあります。(ただし、実施するプログラムの項目は変わりません。)

実施する『手仕事』プログラムのイメージ

1デザイン化

額装可能な、下段のような平面の作品を作成していただきます。まず作品のデザインをプランニングし、レイアウトを決定しますします。その後、あらかじめ東京藝大が複数パターン制作したものの中から、選択した文様を配置・編集して作品化していただきます。

2乾漆作業

「のり漆の制作」と「寒冷紗へののり漆の塗布」の2つの工程に分かれます。

“乾漆作業”の手仕事体験

3沈金作業

藝大にていったんお預かりした作品にレーザー加工を施し、その後沈金作業を行います。

キーマン・プロファイル

ワークショップ・マイスター 金田充弘さん 東京藝術大学美術学部建築学科教授

カリフォルニア大学バークレー校で建築デザインと構造エンジニアリングの両方を学ぶ。大学院を卒業後、エンジニアリング・コンサルティング事務所Arupに所属し、ロンドンと東京で設計活動を開始。担当作品に、「メゾンエルメス(レンゾ・ピアノ)」、「台中オペラハウス(伊東豊雄)」など。
異分野間のテクノロジー・トランスファー や日本初のデザイン・テクノロジーの可能性を常に模索する。第12回松井源吾賞、第44回BCS賞など多数受賞。

漆学講座・講師 福島 修さん 東京国立博物館学芸企画部企画課特別展室研究員

東京藝術大学大学院芸術学専攻工芸史専門分野修士課程修了。五島美術館学芸員、武蔵野美術大学非常勤講師。専門は漆工史。著書に茶道教養講座『茶と漆のかたち』(淡交社)がある。

上野文化の杜だけの特別企画

上野の杜の老舗「伊豆榮」による漆尽くしで味わう鰻懐石」
老舗うなぎ割烹店で知られる伊豆榮は江戸時代中期に現在の本店が建つ上野池之端で産声を挙げました。以来今日まで、数々の文人や著名人が訪れ、森鴎外作の「雁」をはじめとする名作にも幾度となく登場し、東京を代表する江戸前鰻を後世に伝える名店として多くのファンに愛されています。今回、この伊豆榮が昼食の会場です。漆イベントのために、漆器に生える特別な料理をご用意していただきました。

お申し込み

Peatix(イベントチケット販売サイト)の「上野文化の杜/漆・手仕事ワークショップ」特設ページからお申し込みください。

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※ただし、上記決済システムが利用できない方に限り、下記問い合わせ先に直接お申し込みください。
info[at]ueno-bunka.jp

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