時空を超え、現実と幻想の世界が交錯する上野の杜。
ここにはライブな動物と出会う楽しさはもちろんのこと、過去に生きた動物達や異世界に生息する架空の動物にも出会える、世界的にも珍しい魅力のスポットがいくつも存在しています。
今回の「上野文化の杜アートプロジェクト」は、ふだんは出会うことができなかったり、気づくこともなかったような選りすぐりの動物達を中心に巡る、一日限りのショートトリップです。
上野動物園、国立科学博物館、そして、廃駅となった京成電鉄の旧博物館動物園駅の幻想的な地下空間などを会場に、専門の研究者によるミュージアムレクチャーや、プレミアムレクチャー、話題の芸人による動物をテーマとするアートパフォーマンスも体験していただきます。新しい年の始まりに、上野の杜ならではの「万象の生命」との出会いの旅へ出かけます。

開催概要

日時 2023年1月8日(日)9:00 – 17:00
※朝8時50分に国立科学博物館日本館正面階段前に集合
定員 限定30人
ご家族やグループで参加も可能です。
会場 国立科学博物館、旧博物館動物園駅、上野動物園
主催 上野文化の杜新構想実行委員会
参加資格 高校生以上であればどなたでも参加可能。
お子様は保護者同伴(単独での参加は小学生高学年以上に限ります)
参加費 6,000円/人(高校生以下は3,000円)
※今回、ご参加の方には別途特典として国立科学博物館、上野動物園を後日もう一度ゆっくり楽しんでいただくため入場チケットそれぞれワンセット、それと旧博物館動物園駅でアートパフォーマンスを行う芸人アートスト・ピストジャム氏の新著をお持ち帰りいただきます。
申込方法 Peatixによる事前決済
お問い合わせ info@ueno-bunka.jp

(上野文化の杜事務局)

[注意事項]

  • 服装など:公園内を徒歩で移動するため、防寒対策のうえ、履き慣れた靴でお出かけください。園内に荷物をお預かりするところはなく、各自持ち歩いていただくことになりますので、できるだけ重い荷物を持たないようにご参加ください。各自ゴミは持ち帰るようにお願いします。
  • 感染症対策:新型コロナウィルス感染対策のため、検温、手指消毒、マスクの着用にご協力をお願いいたします。
  • 車椅子対応:必要な方はイベントお申し込み時にお知らせください。
  • 昼食について:お昼の休憩は約1時間30分(11時20分より12時50分)とっております。昼食は各自御自由にお取りください。※12時50分には旧博物館動物園駅入り口に集合してください。(時間厳守)
  • キャンセルについて:申し込み後のキャンセルは不可となります。
  • 中止の可能性(払い戻し):新型コロナウイルス感染拡大状況や、天候不順によってやむなくイベントを中止する場合があります。あらかじめご了承ください。
  • その他:当日の状況によっては、各施設のご案内先が若干変更になる場合があります。その場合はご了承ください。

プログラムの流れ

9:00-11:20

国立科学博物館(科博)でのプログラムスタート

  • 「大地を駆ける生命」の展示を自由見学
  • 科博の人気研究者による「時空を超えた生命と対話する」をテーマとしたレクチャー
  • レクチャーで得た視点でもう一度標本を観察し、研究者に「質問タイム」
11:20-13:00

お昼休憩

13:00-15:00

旧博物館動物園駅(廃止駅舎内)プログラムスタート

  • 京成電鉄のご担当者による旧博物館動物園駅の駅舎内ツアー
  • 特別企画 グラフィティアーチスト/ピストジャム氏によるアートパフォーマンス
15:00-17:00

上野動物園でのプログラムスタート

  • 上野動物園の専門スタッフとデザイナーによる園内ナビゲーションツアー 

※クマたちの丘、サル山、バードハウス、両生爬虫類館など、それぞれの場所で研究員のレクチャーあり
※時間によっては閉園まで自由行動

実施内容

国立科学博物館プログラム
時空を超えた生命と対話する

世界的規模の大型哺乳類剥製標本として知られるヨシモトコレクションをはじめ、明治時代から引き継ぐニホンオオカミ、フクロオオカミなど数々の動物たちの剥製標本をまずは先入観なくじっくり見ていただきます。その後、同館研究者であり、「モグラ博士」として、また『標本バカ』の著者としてしられる川田伸一郎研究主幹による、プレミアムレクチャーが始まります。
精巧につくられた標本は学術的資料でありながら、さまざまな展示物としての魅力に満ちています。今回はアートとしての視点も交えた標本世界の奥深い魅力に触れていただきます。
レクチャー後、改めて標本を観察いただくと、先ほどまでの見え方とぐっと変わってくるはずです。

写真提供:国立科学博物館

大地を駆ける生命[地球館3Fの展示室]
国立科学博物館 地球館3Fの展示室「大地を駆ける生命」の剥製の大半は日系二世でハワイ在住だった実業家故ワトソン・T・ヨシモト氏が1957年から1995年にかけて世界中から狩猟によって得た標本群である「ヨシモトコレクション」の一部。
ヨシモトコレクションとはハワイ・オアフ島のヨシモト財団より国立科学博物館へ寄贈された哺乳類・鳥類・爬虫類の標本約400点からなり、そのほとんどは全身剥製標本。種数は全173種(鳥類、爬虫類を含む)。

写真提供:国立科学博物館

講師:川田伸一郎氏[国立科学博物館動物研究部研究主幹]
弘前大学大学院理学研究科生物学専攻修士課程修了。名古屋大学大学院生命農学研究科入学後、ロシアの科学アカデミーシベリア支部への留学を経て、農学博士号取得。2011年、博物館法施行60周年記念奨励賞受賞。動物研究部脊椎動物研究グループの研究員で、研究テーマは「モグラ科食虫類の系統分類学」で、「モグラ博士」として知られる。標本製作、蒐集者としても知られ、著書に標本エッセイとして話題を呼んだ『標本バカ』(ブックマン社)がある。

旧博物館動物園駅(廃止駅舎内)ツアー
幻の駅の幻想の動物に会いに行く

東京藝術大学と東京国立博物館の間ある小さな交差点には今は使われていない美しい駅舎が残されています。旧博物館動物園駅と呼ばれていました。皇室で代々引き継がれてきた「世伝御料地」という特別な土地に建設するため、その品位にふさわしい駅であることが建築としての使命だった歴史を持っています。
廃止されて20年近くになりますが、その美しさは褪せることなく、東京の隠れた名所となっています。
今回は、ふだん入ることのできないこの駅の構内を京成電鉄の担当者にご案内いただき、空間に残るアートになった動物をたずねます。

資料提供:京成電鉄株式会社

また、当日はスペシャル企画「新進気鋭の吉本芸人アーチスト・ピストジャム氏」による旧駅構内で動物をテーマとしたアートパフォーマンスも開催予定です。

吉本興業公式プロフィールより

上野動物園ミュージアムツアー
アートの視点から“知られざる上野動物園”を発見する

動物園の主役は何といっても多様な動物たちですが、そこには動物園という舞台作りに関わる人たちの試行錯誤と創意工夫が施されています。
今回は、もう一つの動物園としてアートの視点から動物園を巡ります。ナビゲーションはいつも動物現場にかかわる専門スタッフの方や専属デザイナーの方々。人にも動物たちに負担の少ない自然な環境づくりへの配慮、人と動物たち同じ生き物同志のコミュニケーションを育むデザインの在り方など。動物園には私たちが気が付かなかった地球への配慮が当たり前のように根付いていることに気づかされます。

随所にこだわりが表現されている「上野動物園の入園ゲート」。

資料提供(公財)東京動物園協会 

パンダ来園50周年企画のわかりやすく印象的なパネル展示。

資料提供(公財)東京動物園協会 

サル山形式の展示は上野動物園発祥。その複雑な造形の中で、サルたちが生き生きと暮らしています。

資料提供(公財)東京動物園協会 

お申し込み

Peatix(イベントチケット販売サイト)の「上野文化の杜/漆・手仕事ワークショップ」特設ページからお申し込みください。

お申し込みはこちら

※ただし、上記決済システムが利用できない方に限り、下記問い合わせ先に直接お申し込みください。
info[at]ueno-bunka.jp

ご予約お申し込みはこちら