現在上野公園にある「旧東京音楽学校奏楽堂」。空気が凛とする趣のある館です。2階の音楽ホールは、かつて瀧廉太郎がピアノを弾き、山田耕筰が歌曲を歌い、三浦環が日本人による初のオペラ公演でデビューを飾った由緒ある舞台ですが、昭和40年代(1965~)に入ると、建物の老朽化が目立つようになり、昭和62年(1987)に現在の地へ校舎を移築・復原し、「旧東京音楽学校奏楽堂」として一般への公開を開始しました。
東京藝術大学奏楽堂は、コンサートホールとして新しく建設され、ホール全体が一つの優れた調和のとれた響を生む楽器とし設計されています。古典から現代作品を演奏出来るフランスのガルニエ製オルガンを設置してあります。