東京国立博物館でお茶会ができるのをご存じですか？本館北側に広がる庭園は、池を中心に九条公爵ゆかりの「九条館」や「六窓庵」など5棟の茶室を配しています。5名程度の小規模な茶事から、5棟すべてを利用した数百人に及ぶ茶会、句会、会議やコンサートまで、様々な用途に利用できます。四季折々の花や紅葉に彩られる憩いの空間で、仲間とともに贅沢な時間を過ごしてみてはいかがですか。

上野公園を噴水広場に向けて歩くと、向かいに徐々に大きくなってくる緑青（ろくしょう）色の屋根。それが表慶館です。明治33年（1900年）2月11日に皇太子嘉仁親王殿下（のちの大正天皇）御結婚の御約と成り、東宮御慶事奉祝会が組織され、同年5月10日に御成婚と定められたことを記念し、美術館を奉献することが決定。この計画に賛同した全国の有志23,197人の寄附金により約7年の歳月をかけ建設され、献納。のちに「東宮御慶事奉祝会より献上の美術館」として「表慶館」と命名されました。当時のそんな風景を連想し館をめぐるのも、また趣のある楽しみ方です。

館内は自由に撮影することが可能です（ストロボや三脚の使用はお控えください）。撮影スポットとして人気が高いのが、1階の庭園側に面したラウンジです。ファッション誌や、最近ではウェディングフォトにご利用いただくことも多くなっています。壁は、線画をモザイクタイルで表し、周囲の凹凸は漆喰にニス塗りという手の込んだ「宝相華(ほうそうげ)」文様。最近、一番人気は内線用に使用されているレトロな黒電話。ダイヤル式の電話を新鮮だと感じる方に人気。アール・デコ調の照明もよい演出になっています。

茶室等の利用やウェディングフォトの撮影等ロケ地利用は有料となります。詳細は以下をご参照ください。
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=176