©国立西洋美術館

深掘POINT1
ル・コルビュジエとピロティ

ル・コルビュジエの代名詞と言われる「ピロティ」をご存知でしょうか。「ピロティ」とは2階以上の建物で地上部分が柱(構造体)を残して外部空間とした建築形式、またはその構造体(または空間自体)を言います。ピロティは1926年、ル・コルビュジエが提唱した近代建築の5つの要点「ピロティ・屋上庭園・自由な平面・自由な立面・連続水平窓」の一つ。美術館を巡り、建築の勉強もできるウエノは、奥が深いのです。

深掘POINT2
無限に成長する美術館とは

館内では、スロープ(斜路)が19世紀ホールと2階の展示室を結んでいます。スロープを使い、途切れることなく緩やかに空間を紡いでいく。それはル・コルビュジエが長いあいだ温めていた美術館の構想でした。展示作品の増加に合わせて螺旋状に外側へ展示室を増やしていくアイデア。国立西洋美術館には「無限成長美術館」の思想が体現されています(この構想を実現した美術館は、世界で3館のみ)。ル・コルビュジエの建築の醍醐味を感じてください。