人間が太刀打ちできない「危険生物」の「必殺技」に焦点を当てた特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」展が 国立科学博物館で開催されています。
人間にとって時に脅威となる生態、能力を持つ生物を 「危険生物」として紹介し、その生物が秘めた「必殺技」の数々を科学的な視点から解き明かしていくもの。地球上には 「食うため」「身を守るため」の驚異的な能力「必殺技」を秘めている生物が数多く存在します。その驚くべき生態から身近な生物が隠し持つ危険性まで、科学の力でその秘密に挑みます。強大なパワー、鋭い牙、猛毒、電撃――「必殺技」のメカニズムを、国立科学博物館を中心に、各地の貴重な標本、精巧なCG、学びにつながる模型、そして迫力満点の映像など、多角的な手法を駆使して紹介されています。6月14日(日)まで。

展示は自らの肉体を武器とする生物たちを紹介するエリアA「肉弾攻撃系危険生物」と物理的攻撃にとどまらない、人間には真似できない特殊な能力を持つ生物たちを紹介するエリアB「特殊攻撃系危険生物」ので構成され、それぞれ4つ計8つのタイプに分かれて展示されています。

見どころの一つ目は「日本初公開となる世界最大級6m超 イリエワニ<ロロン>のレプリカ展示」
通称<ロロン>と呼ばれるイリエワニは、捕獲された個体として全長6.17m、体重1,075kgという驚異的な数値を記録し、「飼育下の世界最大のワニ」としてギネス世界記録に正式に認定されました。
その個体データを現地フィリピンでスキャンし、実寸大のレプリカ展示で忠実に再現しました。
「世界最大級のワニ」<ロロン>の圧倒的な巨体を会場で体感してください!

ロロン(Lolong) 大型の成体のオスのイリエワニ フィリピン国立自然史博物館

二つ目は、 「怪力を生み出すアフリカゾウの鼻を解剖学と最新ホログラム技術で立体化!」
『エリアA 肉弾攻撃系「パワーファイター型」』の代表格!超巨体を誇るアフリカゾウの全身骨格標本が展示されています。
地上最大の動物であるアフリカゾウの必殺技の要となるのは、長さ2m、重さ150kgにも達する鼻。
3Dホログラムを駆使して、筋肉のみで作られた鼻の構造を解析し、恐るべきパワーを生みだす秘密に迫ります。

3Dホログラムイメージ

三つ目は 「猛毒生物たちの大集合」
毒を使用して敵から身を守る生物も多くいます。自分よりも大きい獲物を捕食する為、素早く逃げる獲物を捕まえる為、毒は効果的な武器となります。本展の『エリアB 特殊攻撃系「猛毒型」』では、昆虫、爬虫類、そして哺乳類まで、様々な生物の持つ毒を解説します。その中でも毒を持つ生物の代表格、蛇に焦点を当て、キングコブラ、ブラックマンバ、ヤマカガシなどの毒牙の構造から毒の種類、さらに毒の強さなどを科学的に解析します。

キングコブラ 剥製 萩博物館蔵

四つ目は「100℃の高圧オナラを噴射!」
ミイデラゴミムシは腹部に水溶液を貯蔵する部屋持っており、刺激を受けると100℃の高圧ガスをお尻から吹き付けます。ミイデラゴミムシの腹部はどのようになっているのか、解剖パネルで解説します。さらにミイデラゴミムシの人間大模型による噴射の威力を検証した映像展示も見逃せません。

ミイデラゴミムシのガス噴射 ©TBS

まさに危険生物の驚異的な能力を探る禁断の研究所!。生命の不思議さ! 奥深さ! 知的好奇心をかき立てる、危険生物の迫力満点の展示をぜひご体感ください。

特設会場では本展に展示されている危険生物の細部までこだわったぬいぐるみなどオリジナルグッズも話題の一つ。監修者一押しの「ミイデラゴミムシ」のぬいぐるみは、100℃の高圧ガスを噴射する「へっぴり」攻撃をおしりに鳴き笛を入れて再現。テトロドトキシンを持つ「ヒョウモンダコ」は、外部からの刺激により黄色や青の模様(=ひょう紋)を浮かび上がらせた警告色デザインに。「サスライアリの女王」はその特徴的な体形に着目し、多数の卵をおさめる腹部のしっかりとしたふくらみを表現。「ホホジロザメ」と「シロサイ」は後ろに引っ張り手を離すと突進する仕掛けつき。それぞれの素早さと力強さをイメージしたアイテムとなっています。

【会期】令和8年3月14日(土)から6月14日(日)
【会場】国立科学博物館 地球館地下1階 特別展示室(東京・上野公園)
【主催】国立科学博物館、TBS、TBS グロウディア、朝日新聞社
【お問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)、03-5814-9898(FAX)