近年世界的に注目を集める、スウェーデン美術黄金期の絵画を本格的に紹介する展覧会「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」が1月27日から4月12日まで東京都美術館で開催されます。
スウェーデンでは、若い世代の芸術家たちが1880年頃からフランスで学び始め、人間や自然をありのままに表現するレアリスムに傾倒しました。彼らはやがて故郷へ帰ると、自国のアイデンティティを示すべくスウェーデンらしい芸術の創造をめざし、自然や身近な人々、あるいは日常にひそむ輝きを、親密で情緒あふれる表現で描き出しました。近年、スウェーデン絵画は国外でもフランスやアメリカで大規模な展覧会が開催され、世界的に注目を集めています。
本展はスウェーデン国立美術館の全面協力のもと、19世紀末から20世紀にかけてのスウェーデンで生み出された魅力的な絵画をとおして、自然と共に豊かに生きる北欧ならではの感性に迫ります。

ニルス・ブロメール《草原の妖精たち》1850年 油彩、カンヴァス スウェーデン国立美術館蔵 Photo: Cecilia Heisser / Nationalmuseum

カール=フレードリック・ヒル《花咲くリンゴの木》1877年 油彩、カンヴァス スウェーデン国立美術館蔵 Photo: Erik Cornelius / Nationalmuseum

展示作品はすべてスウェーデン人作家によるもので、スウェーデンならではの厳しくも豊かな自然や、日常へのあたたかなまなざしが作品に表現されています。「自然」「光」「日常のかがやき」をキーワードに、現代のスウェーデンを象徴するウェルビーイングな暮らしのルーツを作品の中に感じることができます。

カール・ラーション《キッチン(『ある住まい』より)》1894-1899年 水彩、紙 スウェーデン国立美術館蔵 Photo: Bodil Beckman / Nationalmuseum ※東京会場のみ出品

ニルス・クルーゲル《夜の訪れ》1904年 油彩、カンヴァス スウェーデン国立美術館蔵 Photo: Nationalmuseum

19世紀後半、自国スウェーデンのアイデンティティを示す画題と、その表現にふさわしい方法を模索したスウェーデンの画家たち。彼らはフランスで学んだレアリスムや自然主義から離れ、自身の感情や叙情的な雰囲気を重視した、独自の表現方法を築き上げました。本展はスウェーデン美術の黄金期とされる1880 年代から1915年にかけての作品を中心に紹介される、日本初の展覧会です。スウェーデンの国民的画家カール・ラーション、劇作家としても知られるアウグスト・ストリンドバリなど世界で注目される作家たちの作品を含む約80点を通して、19世紀末のスウェーデン美術黄金期への軌跡をたどっていきます。
ぜひご期待ください。

本展は日本・スウェーデン文化科学交流年2026 / The Swedish Embassy Year of Cultural and Scientific Cooperation in Japan 2026の事業です。東京展のあと山口、愛知と巡回予定です。

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