NHK「日曜美術館」が始まって今年で50年。これを記念して、これまで番組に登場した“美”の魅力を伝える展覧会が東京藝術大学大学美術館で3月28日(土)より開催されることになりました。
番組を彩ってきた数々の名作・名品に加えて、番組の出演者たちがつむいできた時代を超えて響く言葉を過去の放送から厳選して上映します。
高精細映像も組み合わせて、“美”と人を繋いできた長寿人気番組「日曜美術館」ならではの歴史が一堂に見られる価値ある展覧会となっています。6月21日(日)まで。

岡本太郎《 遭遇 》 1981年 川崎市岡本太郎美術館蔵
本展では、番組を彩ってきた数々の名作・名品120点以上が、以下、5つの章で紹介されます。
第1章 語り継ぐ美 ~時を越えて美を語る言葉・語らせる作品
1976年4月、日曜美術館50年の歴史は「私と○○」というタイトルで幕を開けました。
大江健三郎が語るフランシス・ベーコン、舟越保武が伝える松本竣介、モデルとなった矢内原伊作が伝える
アルベルト・ジャコメッティなど、各界の第一線で活躍するゲストの言葉と古今東西の作家と作品を紹介。

石田徹也《 飛べなくなった人 》 1996年 静岡県立美術館蔵
第2章 日本美の再発見 古代から明治まで
ある時代、ある人の視点で再発見された瞬間に輝く美。美術界にしばしば訪れるブームの中で、日曜美術館も時代の息吹をくみとり、“日美なりの”美の再発見を届けてきました。
村上隆、大野一雄、井浦新らが紡ぐ言葉で、縄文土器・土偶、伊藤若冲、曾我蕭白、葛飾北斎など、日本美術の名品が再び輝きだします。
第3章 工芸 伝統と革新
日曜美術館がこの50年の間、毎年欠かさずこつこつと発信し続けてきた「工芸」の世界。
正倉院の名品から始まり、伝統を継承し対話を重ねる人間国宝の技、古の技を超えようと精進する超絶技巧まで、世界に誇る日本の優れた工芸が堪能できます。
正倉院宝物(模造)、松田権六、室瀬和美、森口邦彦、安藤緑山、塩見亮介など
第4章 災いと美
50年の歩みのなかでは、疫病や自然災害、繰り返される戦争、災禍に作家が向き合うことで生まれた“美(アート)”の存在もありました。災いと向き合い、理解し、受け止めるために美が果たしてきた役割とその力を考えます。あわせてパブロ・ピカソの傑作「ゲルニカ」が原寸大高精細映像で展示されます。
香月泰男、靉光、野見山暁治、石内都など。
第5章 作家の生き様と美 ~アトリエ&創作の現場
作家が最も長い時間を過ごすアトリエ。そこで1つの作品が、作家の身体を通して生まれ出ようとする瞬間を目の当たりにする醍醐味は格別です。放送時の映像とともに制作の過程で作家が語る言葉に耳を傾けながら、創造という行為の深淵を感じてみてください。
岡本太郎、柚木沙弥郎、志村ふくみ、加山又造、李禹煥、舟越桂、諏訪敦、山口晃
【問合せ】 TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
【公式サイト】https://nichibiten50.jp/