東京都美術館では、DIY の手法や考え方に関心を寄せる、5組の現代作家と2組の建築家を紹介する展覧会「つくるよろこび生きるためのDIY]展が開催されています。
誰もが持つ創造性に目を向け自分なりの方法で「よりよく生きる」ことを考える DIY (Do It Yourself/自分でやってみる)の展覧会。「よりよく生きる」ヒントを探しに、ぜひ足をお運びください。
10月8日(水)まで。

ダンヒル&オブライエン 《STONE APPRECIATION》(部分) 2018年 作家蔵

野口健吾 《庵の人々 神奈川県横浜市港北区》 2012年 写真 作家蔵

スタジオメガネ建築設計事務所 小豆島に展開するSTOAの改修風景
DIY(Do It Yourself /自分でやってみる)とは、目の前の問題を自分自身の工夫で解決していくアプローチのこと。日曜大工や住民主体のまちづくりなど、私たちの身近な場面で実践されていますが、DIYはより良く生きるための方法であると同時に、不便や困難を乗り越えるための手段でもあります。
展覧会では、DIYの手法や考え方に関心を寄せる、5組の現代作家と2組の建築家を紹介。身の回りのものでつくる作品や、多様な人が関わる場のデザインに加え、震災や経済的な事情により多くのものを失った人々の切実な営みにも焦点が当てられています。「本展を通じて、自分なりの方法と感覚を頼りにつくる DIY と「生きること」のつながりを考えるきっかけになれば」(主催者)の願いが込められています。

若木くるみ 《CANベルスープ》 2024年 空き缶を用いた版画 作家蔵

瀬尾夏美 《地底に咲く》 2015年 ドローイング 作家蔵

久村卓 《PLUS_Ralph Lauren_yellow striped shirt》 2025年 シャツに刺繍、アプリケ 作家蔵
今展は、DIY をテーマに「つくるよろこび」に迫る展覧会です。
アーティスト、建築家、路上生活者、災禍を経験した人々──それぞれのDIYの 実践を通じて、誰もが持つ創造性と生きることのつながりを探ります。
DIY の手法や考え方に関心を寄せる7組の出品作家が、版画、ドローイング、言葉、 写真、映像、インスタレーションなど、多様な表現で空間をつくりあげます。
また、 DIY について考え、実際に手を動かして体験できる参加型の作品も展示。 見るだけでなく、つくる・話す・考えることで展覧会を楽しめます。
出品作家(展示順):若木くるみ、瀬尾夏美、野口健吾、ダンヒル&オブライエン、久村卓、
伊藤聡宏設計考作所、スタジオメガネ建築設計事務所作家紹介(展示順)
・主催 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
・問合せ先 東京都美術館 03-3823-6921